第2部

原作:がんきち


第六十九話「テスト!」

登場人物

あすか♀(21歳)・・・かつてファミコンクイーンと呼ばれた伝説のファミコン戦士。現在はファミコンの普及と新たなるファミコンクイーン発掘を目的としたファミコン普及委員会のエージェント。

マリア♀(16歳)・・・新たなるファミコンクイーンの資質をもった女の子。あすかの必殺技ゲーム拳50連打をみようみまねで覚えるなど天才ぶりを発揮する。

けんじ♂(22歳)・・・ファミコン普及委員会のエージェント。あすかのパートナー。結構お調子者であすかの尻にひかれている。

ジョーカー♂(?歳)・・・次世代ゲーム機普及委員会四天王の一人。勝つためには手段を選ばず裏技や反則もするがそれを使わなくても十分過ぎる腕を持っている。性格は激情型で切れやすい。

N♂♀不問・・・文字通りナレーションww


1 N 「日曜日の朝、目を覚ますマリア」

2 マリア 「ふわ〜、今日は認定試験の日だ・・今は、7時30分、全然余裕だ♪」

3 N 「1階から母親が朝ご飯を知らせる声が聞こえる」

4 マリア 「あすかさんが呼びにくるのは9時だからゆっくりご飯食べてこよっと♪」

5 N 「朝ご飯を終えちょっとゆっくりするマリア。そこへあすかの声が聞こえる」

6 あすか 「マリアちゃん遊びにきた・・じゃなくて迎えにきたよぉ♪」

7 マリア 「いまいきま〜す♪」

8 あすか 「もうすぐけんじが車で迎えにくるはずだから」

9 N 「9時30分」

10 あすか 「あの馬鹿何やってんのよ!」

11 マリア 「おそいですねぇ」

12 N 「そこへ爆煙を巻きながらけんじの愛車ホンダN360が現れる」

13 けんじ 「すまん!寝坊した!」

14 あすか 「おおばかもの〜!」

15 けんじ 「30分もありゃ十分間に合うさ!さあ早く乗って!」

17 マリア 「よろしくお願いしま〜す♪」

18 N 「N360の車内」

19 あすか 「そういえばこうた君は?」

20 マリア 「自分は委員会に選ばれなかったってふてくされてますw」

21 けんじ 「彼も結構うまいんだけどなw」

22 あすか 「確かにけんじよりはうまいかもねw」

23 けんじ 「うっさい!お前俺のゲームしてるとこみたことないじゃないか!」

24 あすか 「見せないって事は下手だって事なんじゃないの?」

25 けんじ 「もう勝手にそう思っててくれ(涙)」

26 マリア 「結構お似合いですね?二人ともw」

27 けんじ 「そらおそろしいこといわんでくれ!」

28 あすか 「なによ!そのおそろしいって!」

29 けんじ 「おそろしいからおそろしいんだ!」

30 あすか 「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!」

31 マリアM 「やっぱりお似合いだw」

32 N 「9時40分」

33 けんじ 「後20分か・・何とか間に合うな」

34 N 「すると突然車の前にジョーカーが現れる!急ブレーキをかけるけんじ」

35 あすか 「ジョーカー!?」

36 ジョーカー 「ひゃ〜ひゃひゃひゃ!そんなに急いでどこ行くんだ?俺今暇だからよ、相手してくれや!」

37 マリア 「私たちは暇じゃないもん!」

38 ジョーカー 「へへへ!相手してくれるまでここをどかね〜ぜ!」

39 あすか 「急いでるときに!」

40 けんじ 「あすか!ここからなら歩いてもそんなに時間はかからない!お前はマリアちゃんを連れて本部へ行け!こいつは俺が相手するよ」

41 あすか 「何いってんのよ!あいつの強さは知ってるんでしょ?勝ち目はないわ!」

42 けんじ 「おいおい!委員会の資格条件のひとつは全国大会制覇レベルの腕だぜ?おれだってそれくらいのレベルは持ってるつもりだぜ?」

43 あすか 「でも・・」

44 けんじ 「いいから早く行け!時間なくなるぞ!」

45 あすか 「わかったわ・・でも気をつけて!」

46 けんじ 「な〜に!時間稼ぎぐらいにはなるさw」

47 マリア 「がんばって!けんじさん!」

48 けんじ 「マリアちゃんも試験がんばれよ!」

49 N 「走り去っていくあすかとマリア」

50 ジョーカー 「けっ!ざこが相手かよ!」

51 けんじ 「あすかやマリアちゃんが相手じゃなくて悪いがしばらく俺に付き合ってもらうぜ!」

52 ジョーカー 「へん!まあしょうがねぇ!やるからにゃ一秒でも2秒でも長く持ってくれよ!」

53 けんじ 「ああ、一秒なんていわずに1時間でも2時間でも付き合ってやるぜ!」

54 ジョーカー 「ゲームはゼビウス!一時間のスコアアタックで行くぜ!」

55 けんじ 「や〜ってやるぜ!」

56 N 「その頃あすかたち」

57 あすか 「なんとか間に合ったわね」

58 マリア 「はい!」

59 あすか 「ここを入ったら試験が始まるわ!そうしたらもう私は口出しできない!あとはマリアちゃんの腕だけが頼りよ!」

60 マリア 「はい!がんばります!」

61 N 「再びけんじたち」

62 ジョーカー 「ひゃ〜ひゃひゃひゃ!早速無敵を使わせてもらうぜ〜!」

63 N 「無敵なのをいいことに体当たりで敵を倒していくジョーカー」

64 けんじ 「おい、ゼビウスの無敵はお前だけの専売特許じゃないぜ!」

65 ジョーカー 「なに?」

66 N 「同じく体当たりで敵を倒していくけんじ」

67 ジョーカー 「ひゃ〜ひゃひゃひゃ!やるじゃね〜か!たのしいねぇ!」

68 けんじ 「これでイコールコンディションだ。もろに腕の良し悪しが出るぜ!」

69 N 「ほぼ横一線の展開」

70 ジョーカー 「たのしすぎるぜ〜!」

71 けんじ 「なるほど・・・確かにあすかのいうとおり腕はなかなかのようだな・・敵をすべて倒せば完全に点が入る・・・お互い同じ展開ならまったく同じ点数・・・だけど知っていたかい?隠れキャラのソルをある特定のものだけ撃つとすべての得点キャラが倍になるんだぜ!」

72 ジョーカー 「なに!?」

73 N 「けんじがソルを撃つ!すると敵キャラが倍になった」

74 けんじ 「おまえさんはすでにこのポイントを超えてる・・あるポイントで自機をミスすればそのエリアの最初のほうに戻れるが、無敵だからそれもできないだろ?どうするジョーカー?」

75 ジョーカー 「ひゃ〜ひゃひゃひゃ!おめ〜すげ〜なぁ!ゾクゾクするぜ!どうやらこのままじゃ俺が負けちまうみて〜だな!だが俺は負けねぇ!絶対にな!」

76 N 「すると両方のファミコンの電源を抜いてしまう!」

77 けんじ 「あっ!」

78 ジョーカー 「次は必ずてめ〜を潰すぜ!」

79 けんじ 「やれるもんならな!」

80 N 「去っていくジョーカー」

81 けんじ 「てかどっから電源取ってたんだ?」

82 N 「こまかいことはきにしな〜いw」

83 けんじ 「さあ後はマリアちゃんだな!」

84 マリア 「いきます!」

85 あすか 「がんばってね!」

86 N 「ドアを開けるマリア。その先には想像を越える試験が待ち構える!」

87 N 「次回予告」

89 あすか 「ファミコン認定試験に臨むマリア!次々と襲い掛かる難題にマリアは・・・次回ファミコンクイーンあすか第七十話「テスト!その2」ファミコンは伝説から神話へ・・・」