１　Ｎ　「ファミコンブームがおこりあちらこちらでファミコンを楽しむ少年、少女達を眺める一人の男」

２　けんじ　「ファミコンか･･･まさかまたブームになるとはな・・・」

３　あすか　「第四十話・プロフェッショナル」

４　Ｎ　「今日はたくやと二人でファミコンソフトを買いに行くあすか」

５　たくや　「おまえ、こづかいのほとんどをファミコンにかけてるだろ？」

６　あすか　「だって他に楽しみないもん」

７　たくや　「おばさん心配してたぞ、帰ってくると部屋に閉じこもってゲームばっかりだって」

８　あすか　「おかあさんが？」

９　たくや　「ファミコンするなとはいわんがたまにはおしゃれとかにも気を使ったほうがいいぞ」

１０　あすか　「はーい♪」

１１　たくや　「お前絶対わかってないだろ？」

１２　Ｎ　「ファミコンの中古ショップにつくあすかたち・・そのショップにたたずむ男を見てたくやが言葉を発する」

１３　たくや　「あれ？あの人・・」

１４　あすか　「知り合い？」

１５　たくや　「いや・・あれはファミプロだったけんじさんでは？」

１６　あすか　「ファミプロ？」

１７　たくや　「ファミコンのプロだよ。ゲームをしてお金をもらってる人」

１８　あすか　「そんなうらやましい職業があるの？」

１９　Ｎ　「たくやは意を決して声をかけてみる」

２０　たくや　「もしかしたらファミプロのけんじさんでは？」

２１　けんじ　「ん？俺のことをわかるのかい？」

２２　たくや　「そりゃ子供の頃の憧れでしたから」

２３　けんじ　「まだ俺のことを覚えている人がいたのか・・・まあ元ファミプロさ、いまじゃただの親父だ」

２４　あすか　「はじめまして、あすかっていいます」

２５　けんじ　「あすか？もしかしてファミコンクイーンあすか？」

２６　あすか　「恥ずかしいですけどそうとも言われてます（／／／）」

２７　たくや　「しかしこんなところで憧れの人とあえるとは！」

２８　けんじ　「あこがれか・・もう昔の話さ！ファミコンブームが去った後おれは用済みのように仕事が来なくなった、あの時おれはファミコンでずっと食っていけると思ったさ、そのくらいあの時のファミコンにはパワーがあった。」

２９　たくや　「確かに、あの時のブームは凄かった」

３０　あすか　「へえ、みてみたかったなぁその時を」

３１　けんじ　「またファミコンブームが起こって試しにショップによってみたがおれは確信したよ」

３２　たくや　「確信？」

３３　けんじ　「おれはファミコンが嫌いだ！ファミコンのおかげでおれはブームが去った後苦労したんだ！」

３４　あすか　「そんな！」

３５　けんじ　「俺にはファミコンしかなかった・・なのに世間はもうファミコンは必要ないといったんだ！おれは食うものも食えずやっといま人並みの生活が出来るまでに回復したんだ！」

３６　あすか　「それはファミコンのせいじゃないわ！」

３７　たくや　「逆恨みだ！」

３８　けんじ　「今のファミコンブームをつくったのは君らしいね・・君に挑戦状を送る！」

３９　あすか　「ええ！」

４０　けんじ　「君を倒してファミコンなんて一時期の幻でしかないことを証明する！」

４１　たくや　「仮にもけんじさんはファミプロだ！あすかはファミコンチャンピオンとは言えアマチュア！無茶だ！」

４２　けんじ　「だからこそ素人はもうファミコンなんかから足を洗えってことなんだ！」

４３　あすか　「けんじさん・・・」

４４　けんじ　「勝負は日曜日！ゲームは俺がファミプロになった時のデビューゲームハドソンのスターソルジャーだ！」

４５　たくや　「スターソルジャー・・・」

４６　けんじ　「待ってるぞ！」

４７　Ｎ　「そういうと去っていくけんじ」

４８　たくや　「こいつは強敵だぞ」

４９　あすか　「私勝つよ！そしてけんじさんにファミコンの良さをもう一度知ってもらう！」

５０　たくや　「相手が相手だ！特訓だな！」

５１　あすか　「うん♪」

５２　Ｎ　「はじめてのプロとの対戦に心を躍らせつつも必ずファミコンのよさもう一度わかってもらうんだと意気込むあすかであった」

５３　Ｎ　「次回予告」

５４　あすか　「ついにプロと激突するあすか！しかしけんじのテクニックに苦戦を強いられる！逆転の５０連打は炸裂できるか？次回ファミコンクイーンあすか第四十一話・プロフェッショナル！その２あすか、ファミコンしちゃいま〜す♪」